今は、必要な金額の100%を借りられる住宅ローンがほとんど。でも、頭金が多ければ多いほど、完済まで支払う金額に大きく差がつくのだ。
●住宅ローンの条件
借入先:A銀行 金利2.5%(全期間固定金利)、返済期間35年、元利均等返済
●諸費用の内訳
保証会社事務手数料(一律3万1500円で試算)※1
保証会社保証料※2 印紙税(2万円) 抵当権設定関係費用※3
例えば、同じ3500万円の家を、同じ金利、同じ返済期間の住宅ローンを利用して買ったとしても、 頭金ゼロと頭金500万円では総支払額に約261万円の差が出てしまう。頭金ゼロだと借り入れが多くなる分、 ローンの利息が多くなるほか、ローンの保証料や抵当権設定費用などの諸費用も多くなる。 同じ家なのに、支払いが100万円単位で多くなってしまうなんて、ものすごく損な気分。 頭金は多ければ多いほど、出費がぐんと少なくなることをおぼえておこう
頭金が多いほうがトクなのは分かっていても、現実的に貯金は少ないし……という人は多いだろう。
「塵も積もれば山となる」。うなだれてあきらめる前に、毎日の無駄遣いを洗い出してみよう。
例えば1日に300円の無駄があったとすると、1年365日で10万円以上の無駄になるのだ。
これから1年、節約生活に励んでみると1年後にはけっこうな金額になっているはずだ。






過去に、おつきあいで入ったよく分からない保険があるという人もいるはず。今はいろいろな保険商品が出ているから、 見直しをちょっと早めにして毎月の保険料を減らし、その分を頭金貯金にまわしてみたらどうだろう。 「家庭で加入している保険のほかに、グループ保険やがん保険など、職場で細かな保険にいくつも加入していて、 保障が重複している人もいます。まずは、自分が今、どんな保険に入っているのかを確認するといいでしょう」 (ファイナンシャルプランナーの杉田さん)。
杉田ゆみかさん
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー。大手生命保険会社、ソフトウェアハウスに勤務後、独立FPに。相
談センターでの相談員を経て、執筆、個人相談・講師等積極的に活動中。現在、2児の母。
住宅ローンを借りると、ほとんどの人が返済途中で死亡・高度障害になった場合にローンの残りを保障する団体信用生命保険(団信)に加入する。つまり、遺族は家賃やローンの心配がなくなるわけだから、購入後の見直しも忘れずに。
共働き世帯だったら可能な荒技が、ひとり分の収入をまるごと貯金作戦だ。浪費をなくす「チリツモ作戦」で約110万円、 「生命保険の見直し作戦」で約12万円を節約できたら、あと約378万があれば1年で500万円だ。 妻か夫、どちらかの年収から、または年収まるごとを貯金にまわせば達成できる可能性があるのだ。
ただしこの荒技、夫婦そろって、またはどちらかが年収高めの余裕のある家計でなければ実現は難しい。でも、あきらめちゃいけない。夫か妻、どちらかの収入の全額、またはほとんどを貯金するのはさすがに無理……
という世帯は、「ボーナス全額貯金」でやる気を見せたい。
ボーナスの支給額は人によってさまざまだが、6月に出たばかりのボーナスと、12月に出る予定のボーナスを、
夫婦二人分全額を貯金すれば、かなりまとまった金額だ。
厚生労働省が実施している「毎月勤労統計調査」によると、平成22年度の月給以外の支給額(つまりボーナスや年末調整など)
は平均64万8912円(年間)。下のケースでは、夫婦のボーナスをそのまま貯金するものとして、
チリツモ節約分と生命保険の見直し分にプラスしてみた。
例えば共に30歳の夫婦が、夫は、おつきあいで加入した定期保険特約付終身保険(※1)4000万円の死亡保障に対して 毎月1万1500円、妻は、2500万円の死亡保障に対して毎月5000円を支払っている場合、毎月の保険料は1万6500円。 夫の保険を、ある会社の、毎月(毎年)の遺族の生活費にあわせて分割で受け取れる収入保障保険にすると、 毎月20万円を受け取る設定なら保険料は約6500円(※2)。妻の死亡保障は不要と考えて解約すると、 夫婦で年間約12万円のコストダウンになりますね」