観光地だからこそ味わえる日常
—それにしても素晴らしい景観ですね。
「都心で仕事してくたくたになって帰ってきても、この景色を見るとすごくほっとします。モードをオフにできる。ビルの夜景と、レインボーブリッジと、上のほうだけちょっと見えている東京タワー。この景色だけでも家賃分の価値はあると思いますよ」
—お台場海浜公園のビーチも、目と鼻の先にあります。
「東京都内でシーサイドライフってなかなかないでしょ。しかも砂浜だから、夏になったら日焼けができる。そういう開放感を僕だけではなくて住民の皆さんが持っています。近所には外国人も結構住んでいて、彼らは日光浴が好きだから6月くらいからビキニとか着てビーチに出ている。そんな風景はすごく非日常的な感じがしますね。自分としては日常のひとコマなんですけど」
—お台場といえば観光地としての顔もありますが、それを実感することはありますか?
「ここは観光地なんだと強く思うのは、デックスとかアクアシティまで歩いていくと、外国人によく出会うこと。特に最近はアジア系の外国人観光客が多くて、日本人観光客と半々くらいかな。日本人にしろ外国人にしろ、観光客っていうのは遊びに来ているだけあって、みんなにこやか。もう手なんかつないじゃったりしながらウキウキして歩いている。それを見ているとこっちまでうれしくなって気持ちが穏やかになりますね」
昔ながらのご近所づきあいと都心の便利さが
交錯する地
—今日は平日ですが人影もまばらで静かですね。週末のにぎわいが嘘のようです。
「港区はこれ以上マンションを建築できるスペースがないそうです。そうすると住民の数も現状でキャパシティがいっぱい。これ以上数が増えないという心地いいコミュニティ感はありますね。一応、離れ小島みたいになっているし。だからわりと住民同士は仲が良いと思う。地元住民が集まる盆踊りとか小さなお祭りもあって、地域に参加してるっていう感覚は強いですよ」
—お台場で生活していて便利だと思う点はありますか?
「お台場は街づくりの際、インフラの整備にすごく力を入れたみたいです。特にゴミ処理。各住居の下に空気圧でゴミを圧送するパイプが通っていて、それが江東区のゴミ焼却場まで直通している。燃えるゴミはダストシュートに放り込むだけで、パイプを伝って時速90kmくらいで焼却場まで飛んでいっちゃう。お台場地区の建物はそうやってゴミ処理をするので、生ゴミの回収車も来ません。ということはカラスも来ないし、街が美化されるんです。3年ぐらい住んでるけど、常に街が清潔なので気持ちがいいですね。」






